こんにちは。
オウルジム管理栄養士のHirokoです。
焼肉の定番と言えば「カルビ」。
ジューシーで脂の旨味があり、一口食べて幸せな気分になりますよね。
そのジューシーさから、カルビに脂が多く含まれていることは有名なところかと思いますが、「身体づくりをしている時はカルビは食べられないのか?」というと、そうでもありません。
今回は、カルビの栄養や効果をお伝えしたいと思います。
カルビってどこの部位?
「カルビ」は韓国語で「あばら(肋骨)」を意味し、牛のあばら骨周辺の肉のことを指します。 まんべんなくサシ(脂身)が入っているため、柔らかくジューシーな食感が楽しめます
味の特徴:脂の甘みと濃厚な旨みが魅力
食感:柔らかくとろけるような舌触り
脂質:かなり豊富ですがエネルギー源になる

カルビの栄養成分と効果
1.たんぱく質より圧倒的に脂質が多い
カルビにはたんぱく質が少なく脂質が多く含まれています。
カルビ(100gあたり)の栄養成分
カロリー:370kcal
タンパク質:14.4g
脂質:32.9g
炭水化物:0.2g
鉄分:1.0mg
上記は輸入牛の値であり、和牛に関してはさらに脂質の量が多くなります。
きれいなサシにとろけるような和牛の食感、それは脂質の量が多いからです。
ちなみに、カルビはスーパーのお肉で言うところの「バラ肉」になります。
2.エネルギー補給に◎
カルビは脂質が多いですが、この脂質は糖質の代わりにエネルギー源として使うことができます。
低糖質食やケトジェニックダイエットを行っている方には良いエネルギー補給源となります。
3.鉄分は含まれてはいるけど…
カルビにもほかの部位同様吸収率の高いヘム鉄が含まれていますが、その量はあまり多くありません。積極的に摂取したい方は、他の部位から補給することをおすすめします。
鉄分には血液を作る働きがあり、体内にしっかり鉄分があることで身体のすみずみまで酸素を届けてくれます。そのため、貧血や冷え性、肌のくすみの改善をサポートしてくれます。
特に女性は鉄分不足になりやすいため、鉄分の摂取を意識すると◎
鉄分の吸収率UPのポイント
ビタミンCと一緒に摂る(カルビにレモンをかけるのもありです)
クエン酸と一緒に摂る(カルビをポン酢につける)
緑黄色野菜と一緒に摂る(お肉のお皿にさりげなく付いてくる人参やピーマンも軽く焼いて食べましょう)
4.良質な脂質で健康&アンチエイジング
脂質を多く含んでいるカルビですが、実はオリーブ油に含まれる良質な脂質「オレイン酸」を総脂質量のおよそ50%ほど含んでいます。(他の部位も同様です。和牛などランクの高い牛肉ほどオレイン酸含有量が高くなります。)
そのため、悪玉コレステロールを低下させ動脈硬化を防ぐ、腸内の善玉菌を増やす、アトピーなどの炎症を緩和させるといった良い効果を期待できます。
しかし脂質であることには変わりないので、ローファットの食事をされている方はカルビを避け低脂質の部位を選ぶほうが安心です。

カルビはたんぱく質が少なく脂質が多めなので、メインのたんぱく質源としては不向きな食材と言えます。
そしてローファットの食事を実施されている方は、カルビを食べないほうが賢い選択でしょう。
ただ、低糖質食、ケトジェニックダイエットを実施されている方にとっては、脂質のエネルギーを得ることができるため、前後の食事の脂質量の兼ね合いもありますが食べて頂いて大丈夫。
しかし、カルビではたんぱく質しっかり補給することができないので、たんぱく質を多く含む部位も摂取されるといいと思います。
身体の感覚や前後の脂質量でカルビがOKなのか迷った際は、トレーナーにご相談ください。
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